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梟雄の形

  • 2013/07/28(日) 20:50:34

三十年戦史 (第1部) (岩波文庫)

ドイツの文豪シルレル(シラー)が書いた、ドイツを舞台にした大戦争「三十年戦争」の通史。この訳本初版がでたのはなんと大戦たけなわの昭和十九年。そのためか、国名表記はほとんど漢字で(瑞典=スウェーデン、丁抹=デンマーク)序盤のややこしい宗教間の争いの記述なんかもあって、正直読みにくいです。
しかし、中盤の「獅子王」グスタフ・アドルフの登場から、一気に面白くなりました。わけても獅子王のライバル、皇帝もコケにする梟雄ヴァレンシュタインの謀叛計画から破滅までの道程は、さすがヴァレンシュタイン三部作がある作家だけに力が入っています。
略奪に軍閥形成、果ては独立(疑惑)まで手を伸ばしたヴァレンシュタインでしたが、最期に皇帝派の刺客に襲われたときは両手を広げて刺殺されました。さきにリッツェン会戦で討死したグスタフ・アドルフより印象的な最期です。
シラーはその破滅の原因を「主君のことなぞ眼中にない手合に対する自分の威勢に陶酔して、公(ヴァレンシュタイン)はそれを自分が個人として偉大なる所以であるとなし、どこまでが自分の力量であって、どこまでが拝命せる官職であるのか区別をつけなかった」点に求めています。なんか、昔読んだ菊池寛の短編「形」を思い出しました。たしかあれも、自分の武力を純粋に「個人として偉大なる所以」に求めた人物が破滅する話でしたね。



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北陸の雄藩

  • 2013/07/24(水) 21:40:25

日本一の大大名と将軍さま

北陸に栄えた大大名、加賀藩百万石の前田家。本書は、内助の功で有名な前田利家夫婦のあと、加賀藩が関ヶ原から江戸幕府確立時期をどう乗り切ったのかを描いています。
前田家といえば、前田利家か「華の慶次」前田利益が二枚看板ですが、本書の主人公は利家の長男、前田利長。地味なうえに関ヶ原前後のパッとしない行動(母親のまつをあっさり家康の人質に出したり、丹羽長重と小競り合いして負けたり)から、評価はあまり高くない人です。本書でも戦国大名としては・・・な感じですが、江戸時代の大名として、加賀百万石を守ろうと奮闘する様が描かれます。
例えば、利長は後継者が年少すぎるので、家臣を纏められず内紛にならないかを心配した遺言を残しています。これなどは、他の大名家が「若年後継者の指導力不足」を理由にとり潰されていた時期には大きな心配だったでしょう。
事実、あの伊達政宗の母方の実家、「羽州の狐」最上義光を輩出した名門最上家は、義光の死後、後継者が家臣対立を押さえきれずに内紛を起こし、とり潰されました。加賀藩もまた、その危機がないわけではなかったのです。

それでも、本書は「幕府は加賀藩を潰すため策略を巡らしたが、加賀はそれをことごとに弾き返した」という説に疑問符をつけます。むしろ、「幕府は加賀に気を使い、婚姻を結ぶなどして仲良くしようと心がけていた」ほうが正確であると。実際、なかで描かれる将軍と加賀藩主の婚姻や、藩主と将軍の姫(水戸徳川からの養女)の間に子供が産まれたときの幕府の喜び具合、藩主就任とほぼ同時の中将任官許可(伊達・島津が長年藩主を務めてやっとえられる位階だとか)をみてると、たとえ潰したいのが本音だったとしても、その本音は表に出せないくらいには、加賀藩に遠慮しているように見えます。

敵視か融和か。どっちにしろ、加賀百万石は幕府にとってかなり「重たい」存在ではあったようですね。

翠星のガルガンティア

  • 2013/07/15(月) 20:25:44

『翠星のガルガンティア』、やっと最終回をみました。
あの宗教くさい船団がやってた病人・高齢者を生け贄にする儀式を見てると、中国の宗教反乱の指導者が
「その赤ん坊を池に放り込んだら仙人になって長く生きられるよ!!」
とか言って母親に子供を入水させた畜生エピソードを思い出しました。
(調べたら「孫恩の乱」のエピソードでした)
そりゃあピニオンも「こりゃムリだわ!!」とか言いますね。

オチ自体は予想できるものではありましたが、チェインバーがイケメンでした。

しかし、あの終わり方を見てると、彼らの子孫はゆくゆくは海底から黒歴史のモビルスーツを掘り出して月からの人類同盟の侵攻に立ち向かいそうです。


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